「ミュンヘン・クリスマス市」にて氷点下の中で冷えたビールを飲んで生を実感した

いつものように平日の昼間から札幌の大通公園を散歩していたところ、「ミュンヘン・クリスマス市」なるイベントが開催されているのを発見した。

 

アラフォー独身ほぼ無職の僕としては、クリスマスイベントを見たらもちろん参加するに決まっている。もちろん1人で。

意外に思われることも多いのだけど、僕はクリスマスが好きだ。

というかクリスマスに限らず、大晦日やお正月などの季節ごとのイベント全般が好きだ。

なぜ好きかというと、

  • イベントを口実にいつもより豪華な食べ物や飲み物を楽しめる
  • 時の流れを実感して感慨に耽るのが好き
  • 非日常の雰囲気が好き

といった理由。

12月中旬頃から1月の年始にかけての時期は、通常よりほんの少しだけテンションが高い。クリスマス、大晦日、お正月というイベント3連続が僕のテンションを底上げしてくれる。

といっても普段のテンションが10段階で-5のダウナー気質なクソ野郎だから、今の時期に-2に上がるだけで、結局のところ世間標準と比較したらダウナーであることに変わりはないのだけど。

 

ということで、-2のテンションを引っ提げて「ミュンヘン・クリスマス市」に潜入してきた。

現場にはクリスマス的飲食物およびドイツ的飲食物が溢れていた。

 

飲食のみではなく、飾りやマグカップなどのグッズも売られていた。

「ライスワークをするぐらいなら節約する」を基本理念にゆるく掲げている僕だけど、イベントとなると話は別。1000円のキャンドルホルダー、700円のドイツビール、500円のホットワインを買った。

今この文章を書いているPCの横で、買ってきたキャンドルが瞬いている。ろうそくの光は不規則に揺れるのが良い。人工的なLEDよりも心の邪魔をしてこない。

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本当はウインナー盛り合わせも食べたかったけど、確か2000円ぐらいだった。流石に高過ぎる。無理だ。2000円は一週間の食費に相当する大金なので、クリスマスの力を持ってしても財布の紐が開かなかった。金が欲しい。苦労しない前提で金が欲しい。

 

ちなみに、札幌の12月は当然ながらとても寒い。まるで冷凍庫の中にいるかのような寒さ。この日は-3℃だった。

↓氷点下の外でキンキンに冷えたビールを飲むバカ(俺)。

ドイツビール自体はとても美味しかった。

しかしさすがに寒すぎた。飲めば飲むほど体が芯から冷えていき、飲み終わる頃には体の震えが止まらなくなっていた。

そうやって震えている自分を「あぁ、いま俺は生きているんだな……」と客観視することで、生を実感した。

やっぱり生を実感するのが大切だよ。最近の俺のテーマなんだ。「生を実感する」が。

かりそめながら現時点では平和を享受している現代日本で生きてると、生を実感できないんだよ。だから俺はカップルだらけのクリスマスイベント会場に1人で行くし、氷点下の環境でビールを飲むし、寒くて震えて腹を下すんだ。

これだけ物に溢れていて治安が良くて清潔な現代日本社会で、小さなことでウジウジ愚痴愚痴している人の気が知れない。そんな奴はとりあえず真冬に札幌に来て外でビールを飲め。その後のことは寒さで震えながら考えろ。

 

最後に、なぜ「札幌・クリスマス市」ではなく「ミュンヘン・クリスマス市」なのかという点について解説したい。

と思ったものの、10秒ほどググってもよくわからなかった。

まあ何でもいいよ。札幌とミュンヘンはきっと仲良しなのだろう。仲良しなのはいいことだ。平和が一番。平和でさえあれば人生は自由。