世の中の動きが早すぎる。クリスマスから年末年始への切り替えに置いてかれてる。

クリスマスが終わって既に二日が過ぎているのだけど、僕の心の一部はまだクリスマスという非日常の中にある。独身で恋人もいない中年男性のくせに。

そういうイベントごとが好きなんだ。大勢でイベントを楽しむのではなく、1人で「無礼講だ、財布の紐をいつもより緩ませて美味いものを食べたり、日々のやるべきことをサボって酒飲みながらダラダラできるぞ」という免罪符として楽しんでいる。

毎年「え、もうクリスマス終わったの?」とか「もうお正月終わり?もう免罪符の期限終了なの?」と思っている。

世の中の動きが早すぎて着いていけてない。世の中のスピードを10段階で7とすると、僕のスピードは3ぐらい。

だから世の中がクリスマスから日常に戻っても、僕の心はまだクリスマスという名の無礼講の中にある。1月4日に早々と仕事始めなんて世の中が言い出す一方で、僕は毎年1月10日ぐらいまで正月気分で過ごしている。

だいたい、何が「正月三が日」だよ。お正月って、一年でも最大レベルの免罪符イベントじゃん。なのに、たった三日ダラけただけでまた忙しい日常に戻れる気がしれない。

世間の人々はもっと休みたいと思わないのだろうか。あるいは思うものの「世の中がそういうスケジュールなのだから仕方ない」と諦めているのだろうか。

世の中がそういうスケジュールになっているのは、世の中の構成員である1人1人の個人がそのスケジュールを受け入れているからだ。

世の中に合わせるのではなく、もっと自分本位に生きてもいいんだよ。「自分は12月26日はクリスマス後夜祭というイベント日だと定義しているし、正月三が日ではなく正月十が日ということにしている」みたいに生きてもいい。少なくとも僕はそうしている。その結果、世間に馴染めずドロップアウトした。

ドロップアウト上等だよ。正月に三日しか休まない世間なんてこっちから願い下げだ。いっそのこと、2023年の俺のお正月は1月中と決めた。1月いっぱいは免罪符を得てだらけまくってやる。