約3か月前に、札幌の街をぶらぶらと散歩しながらゲームショップを徘徊していたら、ゲオでPS5が普通に売ってるのを偶然見つけました。
「あ!売ってんじゃん!!」と超驚きました。
PS5は発売から2年以上も品薄の状況が続いており、いつ買えるのかもわからないので、「もう付き合いきれん。俺はもうPS5なんか忘れてPCでゲームするぞ。今後品薄が改善されて買えるようになったとしても買ってやるもんか!」と固く決意していたのだけど、店で普通にPS5が売られてるのを見つけた瞬間、手のひらを返しました。
見つけたのは『Horizon Forbidden West』同梱版で、税込み66,960円。
家庭用ゲーム機としてはさすがに高いです。
「PS5の代わりにPCでハイエンドなゲームをするために、8万円もするグラボを買ったのだから、PS5は買うべきではない」という抑制を働かせるべき場面だったのですが、棚で見つけた10秒後には「PS5下さい」と店員さんに伝えてしまいました。
という経緯で無事にPS5を入手しまして、現在までの約3ヶ月間、約200時間ほど使ってきました。
この記事では、現時点でのPS5に対する感想を共有します。
PS5はようやく品薄が解消されて、現在は普通に買える状況になってます。なので今後PS5を購入検討する方も多いと思います。
そういう方に向けて、1ユーザーとしての感想を参考として共有します。
PS5を使って感じた良いところ
綺麗な映像を60fpsで遊べる
綺麗な映像を60fpsで遊べるのがすごくいいです。
映像自体はPS4でも相当なレベルに達していて、個人的にはあまり不満はなかったです。
でも一方で、フレームレートは不満でした。ゲームによりますが、動きの速い3Dゲームでフレームレートが30fpsなのはかなりきつかったです。
PS4の場合、グラフィックに力を入れている3Dゲームはほとんど30fpsです。ゴーストオブツシマ、ホライゾンゼロドーンなど。PS2時代のゲームであるFF12のリマスターですら30fpsでした。
30fpsになるぐらいならグラフィックをもっと落として60fpsにしてほしいと思ってましたが、そういう設定があるPS4のゲームって何かありましたっけ。思い出せません。
一方でPS5の場合、高グラフィックなゲームでも60fpsで遊べます。
たとえば『Horizon Forbidden West』はグラフィックモードだと4K 30fpsですが、パフォーマンスモードだと1800P 60fpsでした。モードによってはVRR(可変リフレッシュレート)によって60fpsを超える場面もありました。
綺麗な映像とフレームレートを、高いグラボを買わず家庭用ゲーム機で遊べるというのが素晴らしいです。
PS5のスペックだと、高グラフィックなゲームで4Kかつ60fpsは難しいようですが、個人的には、ゲームに4Kまでは現状だと必要としてません。
27インチの4Kモニターでプレイしているものの、4KとWQHDでゲームプレイの体験に違いを感じません。静止画を横に並べて見比べればわかりますけど。
PS5世代におけるゲームに対する希望としては、無理に4Kにしなくていいので、1800Pや1440Pの可変リフレッシュレートで60fps以上を多くのソフトで実現してほしいです。
ロードが爆速
ロードが爆速なのもPS5のとても良いところです。マジで爆速です。
PS5版の『ゴーストオブツシマ』は、文字通りロード時間がなかったです。「ロードが短い」ではなく「ない」です。
厳密に言えばロードしてるのでロード時間はありますけど、体感で言うとスーファミのゲームをやってる感覚です。
いつの間にかロード時間を待つのがゲームの当たり前になってますけど、昔は違いました。
ゲーム容量の増大にディスク(CD, DVD, BD, HDD)の読み込み速度が追い付いてない状況が20年ほど続いてきましたけど、M.2規格でSSDを使うようになり、ついに読み込み速度がゲーム容量に追いつきました。
約20年続いてきた「ゲームにロード時間が存在するのは当たり前」な状況は、PS5世代からようやく(ほぼ)終わります。
「ほぼ」を付けたのは、ゲームによってはまだ知覚可能なロード時間は存在しているからです。でもPS4までと比べたら圧倒的に短いです。
PS Storeがサクサク使える
PS4の場合、メニュー画面からPS Storeへ移動する形式でした。
一方でPS5においては、メニューの中にStoreが組み込まれた形式になってます。
なのでStoreへ移動する手間がありません。他のメニュー内項目を操作しているのと同じ感覚でStore内のコンテンツも参照できます。
そして動作もサクサクです。処理落ちのようなつっかかりは一切感じません。
「ちょっとStoreでも見て回るか」みたいに気軽にStore内を参照できるのが便利です。PS4のときは、Storeへの移動やStore内の動作に若干の重さがあったので、明確な目的がない限りStoreには行きませんでした。
コントローラーが使いやすい
PS5コントローラーの「Dual Sense」が使いやすいのも良いところです。僕の手には形も重さも馴染みますし、各ボタンの押し心地も好きです。
手元にSwitchのプロコントローラーやXBOXコントローラーなどがありますが、それらと比較して個人的にはPS5コントローラーが最も使いやすいです。
ただし、これはかなり個人差がある話である点は留意してください。
PS5コントローラーはPS4コントローラーと比べると一回り大きくて、二回り重いです。なので「デカいし重くて使いにくい」という感想になる人も絶対います。
僕は日本人男性の平均的な手の大きさと平均的な筋力をしていると思います。ただ趣味趣向としては、軽いコントローラーよりは、そこそこ重量があるほうが好きです。そのほうが手に馴染みます。
そういうタイプの人間による感想です。
コントローラーの新機能が楽しい
PS5コントローラーには、以下2つの新機能が搭載されています。
- ハプティックフィードバック(ゲーム内で起きてることを精細な振動で伝える機能)
- アダプティブトリガー(L2、R2ボタンの重さが状況によって変わる機能)
この2つが面白いです。
PS5を買って実際に体験するまでは「へえ、そういう新機能もあるんだ。まあどうでもいいけど」みたいな感じで、特に関心を持ってませんでした。
でも実際に体験したら、けっこう面白いです。
これら機能を目当てにPS5を買うことをオススメするほどではないですけど、ないよりはあったほうがゲーム体験がより楽しくなると感じてます。
キャラクターを動かすと足音に合わせてごく小さなコロコロとした振動が手に伝わってきたり、L2で弓を構えてR2で弓を弾く操作をしたときにR2だけ重くなったり等。
SSDの増設が簡単
PS5にはUSB Type-C端子が1つとType-A端子が3つ搭載されています。
そのうち、前面にあるType-A端子"以外"(※)であれば、SSDを接続して使えます。
※前面Type-A端子は規格がUSB2.0であり速度が遅いため、SSDを接続しても使えない制限が掛かってます。それ以外の端子はいずれもUSB3.X Gen2です。
PCであればUSB端子に外部ストレージを接続して使えるのは当たり前ですけど、PS5のような家庭用ゲーム機でもそれができるのはありがたいです。
ただし、PS5にSSDを外付けした場合、そのSSDにPS5のゲームを入れたままプレイはできません。できることは以下です。
- PS4ゲームの保存、プレイ
- PS5ゲームの保存(プレイする際は内蔵M.2 SSDにコピーが必要)
内蔵SSDを増設する場合はこのような制限はありません。
PS5の白いカバーを外すとM.2規格でSSDを増設できる場所があります。
そちらへの増設は自分でやったことはないものの、方法を調べる限り誰でも簡単にできそうです。
動作音がすごく静か
PS5はゲームプレイ中でもすごく静かです。
PS4であれば、高負荷なゲームをプレイするとファンが唸っていましたけど、PS5はファンの音が静かで、常に一定に感じます。
ハイエンドなグラフィックのゲームを4Kでプレイしているときであっても、「フォーン」という、意識的に耳を澄ませて聞こうとしないと気にならない小さな音しか発生しません。
本体サイズが大きいので、静音設計ができているのだと思います。
これはかなり嬉しいポイントです。
PS4やPCで高負荷なゲームをプレイする際は、ファンの騒音が気になるのでヘッドホンを使ってました。でもPS5だったらスピーカーでも全然平気です。
PS5を使って感じたイマイチなところ
続いては、イマイチに感じたところを共有します。
SSD容量が少ない
PS5の内蔵SSD容量は825GBですが、OSなどで使われている分を除いてユーザーが自由に使えるのは667GBです。
これはPS5のゲーム容量を考えるとかなり少ないです。
以下、僕がここまでプレイしたPS5ゲームの容量です。
- 『ホグワーツレガシー』約85GB
- 『Horizon Forbidden West』約80GB
- 『エルデンリング』約44GB
- 『春ゆきてレトロチカ』約50GB
- 『ゴーストオブツシマDC』約60GB
※アップデートファイルの数によって容量は変わるので、上記はあくまで自分がプレイした時点の容量です
ゲーム1本につきこれだけの容量を使うとなると、667GBなんてすぐ無くなります。ざっくり計算で1本あたり60GBとすると、11本しか入りません。
まあ11本も入れば十分という人が多そうですけど、個人的には足りません。
PS4のソフトも含めて20本ぐらいはインストールしておきたいです。お気に入りのゲームを常にインストールさせておき、サクッと少しだけプレイして遊ぶみたいなことをしたいんですよね。
だから僕は、PCで使っていた手持ちのSSDをPS5用に外付けしてどうにか対応しています。
ネット回線速度が速い人は都度再ダウンロードをすればいいですけど、僕はマンションに付いてる無料Wi-Fiを使っておりあまり速くないので(秒速5~10MB程度)、60GBをダウンロードするのに半日かかります。
「ゴーストオブツシマでちょっと蒙古でも切りにいくか」と思ったとしても、半日かけてダウンロードしないとそれができないのは辛いです。
カートリッジやディスクを入れ替えるだけですぐにゲームが遊べた頃が懐かしいです。
まあでも、PS5本体のSSDにインストールすることで、ロード時間を大幅に短縮したというメリットもあるのですが。
本体が大きい
PS5は歴代PSの中で圧倒的に大きいです。
「PS5 大きさ 比較」でGoogle画像検索をすれば、歴代PSやXBOXとの大きさ比較画像がたくさん出てきます。大きさが気になる人は検索してみてください。
縦置きにして机の上に置くと圧迫感があります。
↓私の机の状況です。
写真だと伝わらないかもしれませんが、PS5はなかなかの存在感を放ってます。机の端に寄せることでスペースはあまり取られないのが救いです。
ただし横置きにするとスペースをかなり取られます。
また横置きでも高さがけっこうあるので、以下のようなタイプのテレビ台の棚には入らない可能性もあります。
今PS4を置いてる場所をPS5に入れ替えようと考えている方は、PS5が本当に置けるのか確認し、置けなければ他の場所を確保することをオススメします。
コントローラーのバッテリー持ちが悪い
良いところの話で「コントローラーが使いやすい」という内容を書きましたが、それは「ボタン操作がしやすい」「持ちやすい」という意味での「使いやすい」という話でした。
一方でバッテリー持ちに関しては、やや不満があります。
だいたい7時間ほどでバッテリーが切れます(ゲームによって変わってくるので、おおよその目安です)。
長時間に渡ってゲームをする人の場合、ゲームプレイ中にコントローラーのバッテリーが切れます。
僕自身は7時間以上もぶっ続けでゲームをすることは多くはありませんが、0でもありません。なので、この3か月間の中で何度かゲームプレイ中にバッテリーが切れたことがあります。
PS5本体とUSBケーブルで接続することで充電しながら使えるので、ゲームプレイは続行できます。ただ、いちいちケーブルを接続するのが面倒ですし、無線のほうがケーブルがなくて快適です。
PS4の頃からPSはコントローラーのバッテリー持ちが悪いですよね。
多機能だから仕方ないのかもしれませんけど。機能とのトレードオフですね。
コントローラーが充電しにくい
加えて、コントローラーの充電がしにくいんですよね。
これはどういう意味かというと、「PS5コントローラーを接続しても充電できないUSBアダプターが多い」という意味です。
自分が試した中だと、以下のような状況です。
- 昔のiPhoneに付属してきた5Wアダプター:充電できない
- Anker製5Wアダプター:充電できない
- Anker製12Wアダプター:充電できる
- Anker製30Wアダプター:充電できない
- Anker製45Wアダプター:充電できない
上記アダプターは、いずれも他の機器(Switchのプロコンなど)は正常に充電できるので、故障はしていません。
色々と検索して調べてみる限り、他の人も同様のことを指摘しているので、PS5コントローラーの仕様と思われます。
過電流だと充電できないということならわかるのですが、手持ちの12Wアダプターだと充電できるのが謎を深めます……。
PS5本体と接続すればちゃんと充電できるものの、PS5本体の電源をオフにしたらもちろん充電できません。
だから、ゲームプレイしていない時間にコントローラーを充電しようとすると、そのためだけに本体を電源オフではなくレストモード(スリープみたいなもの)にする必要があります。
PS5はゲーム起動が早いので、コントローラー充電のことを除けばレストモードを使う必要性をあまり感じないのですよね。レストモード中に間違えて電源ケーブルを抜いたり停電になるのも怖いですし。
なので僕は、理由は不明だけど充電できる12WのUSBアダプターを使って充電してます。
まとめ:トータルでは大満足してます
PS5を約3か月間、約200時間ほど使ってきた中での感想は以上です。
良いところだけではなくイマイチなところも複数書いたので「不満なのかな」と思われたかもしれません。
でも全てひっくるめて感想を一言で表現するなら「とてもいいハードです。あのPlayStationの最新世代機としてふさわしい」です。
確かにイマイチに感じる面はあるものの、それは枝葉の部分であって、最も重要な「綺麗なグラフィックのゲームを快適に遊べるか」という点で満足しているからです。
SSD容量は価格的に仕方ないですし、コントローラーのバッテリー持ちも楽しい新起動とのトレードオフです。
いずれ発売されるであろう新型は、静音性を損なわない範囲で小型化してくれると嬉しいところではありますけども。
ということで以上です。
何かしら参考になる部分がありました幸いです。
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