2023年3月に、レトロフリークを買いました。
ファミコンカラー(レッド×ホワイト)の、コントローラーアダプターセットです。
品薄で転売価格で売られてる状況がずっと続いていたものの、2023年2月末に再販されて、ようやく定価(税込25,300円)で買えました。
前々から欲しいと思ってたので嬉しいです。
ということで今回は、このレトロフリークが気になってて、買おうかどうか検討中の人の参考になるような情報を共有します。
具体的には以下内容を今から書きます。
- レトロフリークの概要(何ができるのか、注意点など)
- 少しだけ使ってみた上での感想(8時間半ほどスーファミソフトを1本だけプレイ)
レトロフリークの概要
何ができるのか
レトロフリークで出来ることは以下です。
- 11種類のゲームをこれ1台で遊べる(ファミコン、スーファミ、SNES(海外版スーファミ)、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、メガドライブ、GENESIS(海外版メガドライブ)、PCエンジン、TurboGrafx-16(海外版PCエンジン))※別売りのオプションを付けるとさらに遊べる機種が増える。
- HDMI出力できるので実機より映像が綺麗。
- microSDカードにセーブデータを保存可能。カセットにセーブしたデータが消える心配から解放される。
- microSDカードにゲームをインストールできる。しかもインストールしたらカセットを差さなくても遊べる。※インストール後にソフトを売ったら違法。売るなら必ずアンインストールすること。
- 改造コードを使える。お金をMAXにしたり。
レトロフリークで出来ることは、ざっくり以上です。
「11種類のゲームで遊べる」については、海外版も込みなので数字を稼いでる感はありますが、多くのゲーム機で遊べることは間違いありません。
ただし、全てのゲームで遊べるわけではありません。実機の機能をソフトウェアでエミュレーションしているので、ソフトによってはうまく動作しない場合があります。
動作に問題のあるゲームについてはレトロフリーク販売元のサイバーガジェット社がWebサイトで公開しています。
このリストに載ってないゲームでも、うまく動作しない可能性もあるかと思います。全てのソフトを隅々まで調べられるはずがないので。
だから、「ソフトを買ったけどちゃんと遊べなかった」というリスクが付いてまわる商品であることは否定できません。その点は理解しておく必要があります。
自分含め多くの人にとって最も魅力的なのが、「セーブデータをmicroSDカードに保存可能」「ゲーム自体もmicroSDカードにインストール可能」な部分かと思います。
スーファミなどのROMカセットは内部に電池が入っており、その電池による電力供給でゲーム終了後もセーブデータを保持する仕組みになってます。
つまり、電池が切れたらセーブデータも消えます。だから令和にスーファミソフトを遊ぶ際は、電池切れでセーブができないという致命的な問題が発生しやすいわけです。
仮に電池は十分だったとして、衝撃を与えたり、あるいは特になにもしなくても消えることもあります。
当時スーファミで遊んでいたキッズたちの中で、セーブデータが何の前触れもなく消える悪夢に遭遇した人も多いでしょう。僕も遭遇しました。ドラクエ5でセーブが消えた記憶があります。
セーブデータなんてクラウドにアップしておけるのが当たり前な令和において、今さらそんな、セーブデータが消える恐怖と付き合いながらゲームなんて遊べますか?私は無理です。
だからmicroSDカードに保存しておけるのが嬉しいのです。SDカードなら滅多にデータが消えることなんかないし、それでも心配ならSDカードをPCにでも差してバックアップしておけばいいだけです。
あとは何と言っても、ゲーム自体のインストールすら出来てしまう。これがマジで素晴らしい。
当時ですら読み取りに失敗しやすかったファミコンやスーファミのカセットなのに、30年ぐらいの時間分だけ劣化した状態で、ゲームプレイの度に起動させるのは面倒です。
令和にスーファミで遊ぼうとすると、無水エタノールで端子を掃除したり専用の潤滑剤を塗布してようやく起動できたり、それでもできなかったりするカセットが多いです。
レトロフリークにおいては、しっかりと清掃して万全の準備を整えた上で、一度でいいからちゃんと読み取ってインストールさえできれば、もうカセットからの読み取りに四苦八苦する苦行から解放されます。素晴らしい。
ただし、レトロフリークでインストールしたゲームデータは、そのレトロフリーク個体と紐づけられるので、他の個体では遊べません。なので、もし本体を買い替えた場合は全てインストールし直しです。その点は留意しておく必要があります。
PCを使えばレトロフリーク個体への紐づきなしにゲームデータをPCにコピーすることもできるようですが、PCを使った活用についてはここでは触れません。PCを使った活用については、何が合法で何が違法なのかちゃんと理解した上で、合法の範囲で自己責任で手を出す領域です。
違法なのでは?
上述したようなことができるレトロフリークに対して「それって違法なのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、少なくとも2023年4月時点では合法です。
普通にビックカメラやヤマダ電機などで売ってます。僕はヤマダ電機で購入しました。
また、有名な配信者もレトロゲームを遊ぶ際は、レトロフリークを使ってる人がたくさんいます。専用のメニュー画面が出てくるので、配信を観てたら分かります。
インストールしたソフトを売って、その後もそのソフトで遊んだり、その他でも違法な使い方をしようと思えば詳しい人ならできるものであることは確かです。
でもそれは「合法な物を違法に使うこともできる」というだけの話です。違法な使い方もできる合法な物なんて、世の中に溢れかえっています。レトロフリークもそのうちの1つというだけです。
自分の所有物として所持しているゲームを自分で遊ぶ。そういう普通の使い方をしている限り合法なので、堂々と買って遊んで問題ありません。
初利用後の感想
8時間半ほど、初めてレトロフリークでゲーム(スーファミのFF5)をプレイした上での感想を共有します。
画質が超綺麗
画質がめちゃくちゃ綺麗です。
しかも色々なフィルターがあり、それらを掛けるとより綺麗になります。
色々試したところ、僕は「hq2x」というフィルターが好みです。
ただ、フィルターオフで従来のドット感を楽しむのも良いです。hq2xを掛けたりOFFにしたりしながら楽しみたいです。
音も特に違和感はない
音に関しては、特別「音がいい」とは感じないものの、違和感も今のところ感じてません。
あくまでエミュレーターである以上、実機の音と厳密に聴き比べたら少し違うかもしれません。ソフトによっては違和感が出てくる可能性もあります。
遅延について
遅延は、残念ながらけっこう感じます。レトロフリークはやや遅延が大きいという情報は事前に把握しており、確かにその通りだと納得してしまいました。
約8時間ほど使っている中で唯一のマイナスな感想がこの遅延です。
ただ、レトロフリークのメニュー内にある「オーディオレイテンシー低減」をONにすると、少なくともFF5などのRPGをプレイする上では自分は気にならない範囲まで遅延が少なくなりました。
以下、オーディオレイテンシー低減に関するレトロフリーク取説記載の抜粋です。
「オーディオレイテンシー」の名前の通り、音の遅延を減らす機能とのことですが、私が使っている限り、体感では映像の遅延も減っているように感じました(プラシーボ効果かもしれません)。音の遅延に関しては明確に低減します。
「オーディオレイテンシー低減」をONにすると音質が劣化するようですが、少なくとも今回のプレイ範囲では、私のクソ耳では劣化は気になりませんでした。
ただ、「オーディオレイテンシー低減」をONにしても、感じ取れるレベルの遅延はまだ残ります。
FFのようなRPGにおいては、ONだと個人的には気にならないレベルまで遅延が減ります。OFFだとRPGでもかなり気になります。メニューや戦闘中のカーソル移動で特に。
スーファミ実機でプレイするゲームのサクサク具合を体が覚えているので、遅延に敏感な面はあります。
動きの速いアクションゲームや格ゲーはまだ未プレイですが、「オーディオレイテンシー低減」をONにしても自分の場合は遅延がけっこう気になりそうです。
レトロな格ゲーなどをガチでやりたい人はレトロフリークでは無理ですね。ガチプレイにおいて許容できる遅延ではありません。あくまでカジュアルプレイ用途と割り切る必要があります。
発熱、フリーズについて
8時間半ほどFF5で遊んだ限りでは、若干温かくなってる程度です。熱いと言えるほどではないです。
また、現段階ではフリーズなどの問題も起きてません。
発熱によるフリーズというのもレトロフリークのレビューを見るとよく目にするので不安でしたが、ひとまず初期利用段階では大丈夫そうで安心しました。
今後もっと多くの時間を使いながら、動作の安定性は引き続き確認していきます。
ちなみに私が購入したレトロフリークのバージョンは以下となっています。
2023年2月末に再販されたものを購入し、自分でバージョンアップはしていない状態です。
おわりに
以上、レトロフリークとはそもそも何なのかを共有した上で、開封して設置、そして少しだけですが使ってみた上での感想を共有しました。
今後、しばらく使っていく中でもっと色々な部分が見えてくると思うので、それらは今後また共有します。
以上です。