僕は以前は、自分のことを「セミリタイアした人」という言葉で表現していたのだけど、どこかのタイミングでその表現をやめた。
また、セミリタイア関連の発信をするのもやめた。
なんでかっていうと、セミリタイアしたつもりだったのに、いつの間にか全然セミリタイアとは言えない生活になっていたからだ。
別にその言葉の意味に自分の生活が当てはまるかなんて超どうでもいいけど、発信に使うのはさすがに違うよなと思った。
元々の想定
元々はフルタイムの正社員として働いていたものの、その働き方を見直して、自分の時間を優先する生活にシフトすることにした。
その理由は色々あるのだけど、わかりやすい理由を3つ挙げると、
- 1つの組織にガッチリと長時間拘束され、拘束されている間、指示や規則でもガッチリと拘束されるのがきつい。
- 個人で細々何かしながら世間の片隅でひっそり生きてるほうが自分には向いてる。
- 改めて自分の生活を見返してみたところ、きついと思いながら週5の1日8時間も働く必要がないことに気付いた。
こういう変化を通して自分の自由に使える時間を大幅に増やし、その時間を使って毎日散歩したりゲームしたり読書したりアニメを一気見したりNetflixのドラマを一気見するつもりだった。
実際の生活
実際、そうしていた時期も半年間ほどある。
でもそんな時期を経て現在は(退職後1年4ヶ月ほど)、基本的に毎日10時頃から18時頃までは仕事してる。休みもあまりない。月に3日ぐらい「今日は完全オフにして1日中ゲームしよう」という日があるぐらい。
まあ仕事といっても、YouTubeの動画を作ったりブログを書いたりしてる時間が7割、株式投資をしている時間が1割、残り2割がバイトやクラウドソーシングで簡単なライティング(1記事分の執筆ではなく、レビューサイトにレビュー投稿とか)や単純タスク、という感じではあるのだけど。
バイトやクラウドソーシングはともかく、YouTube・ブログや株式投資を仕事とは呼ばないだろというツッコミをしたくなる人もいるだろう。しかし僕の中では仕事の範疇に入る。別に冗談で言ってるのではなく、本当にそう思ってる。
YouTube・ブログについては「俺は喋ったり書くことを通して世のニッチな3人ぐらいに価値を提供すべき人間として生まれたのだ」という得体のしれない使命感を原動力にやっているライフワーク。ワークなので仕事。他人から見たらただの遊びにしか見えないかもしれないけど、僕自身は自分の仕事としてプライドを持ってるし、額は少ないが収益も生んでいる。
株式投資については、僕は本当は投資なんて1ミリも興味がないのだけど金のために仕方なくやっている。他人の企業の明日よりも自分の明日のほうが大切だ。飯を食うために仕方なくやってるライスワーク。つまり仕事。
そういう意味で、朝から晩まで仕事をしている。仕事をしている時間は会社員時代と多分あまり変わってない。
いつの間にかそういう生活になっていた。「バリバリと仕事しよう」と決めたわけでもなく、家計状況を踏まえつつ心の向くままに生きてたらそうなっていた。
セミリタイア的な生活(≒なるべく仕事をしない)は別に目的ではないし、そこにこだわりもない。充足感を感じられる毎日を過ごしたいと思っているだけで、その結果が今。
今のように朝から晩まで仕事している生活をセミリタイアとは言わないと思ってるので、僕はいつの間にかセミリタイアを卒業していたことになる。
セミリタイア界隈の言うところのセミリタイアとは、≒フルタイムの会社員を辞めて個人でゆるく何かしつつバイトでもしながら生活するという意味だとざっくり理解している。で、僕の今の生活は、その意味ではセミリタイアと呼べる気もする。
でも発信活動をゆるくやってるかというと、札幌移住チャンネルとゲーム情報チャンネルは真剣に価値を提供するために取り組んでる。最近は行き詰ってきたので取り組み方をゆるい方向へシフト中ではあるけど、それでもただの遊びとはやっぱり違う。遊びよりは仕事に近い。
だから自分としては、やっぱりセミリタイアは卒業している。
冒頭に書いた通り、別に「セミリタイア」の意味に自分の生活が当てはまるかなんて超どうでもいいし、卒業云々も超どうでもいい。言葉なんか何かを表現するためのツールでしかない。ツールに縛られるのは本末転倒だ。
「FIRE卒業」というワードがトレンドになっていたこともあったけど、しょうもないと思った。そんな言葉の定義に縛られず好きにすればいいだけだ。
でも、以前にセミリタイア関連の発信をしていた名残で、今でもたまに「セミリタイアの話をもっとしてほしい」旨の要望を全国2人ぐらいの僕のファンからコメントやDMでいただく。
だから発信してた側の責任もあり、分かりやすさを重視して「セミリタイアは卒業しました」ということをこの度書いてみた。以前にも似た内容のことは書いたり喋ったりした気がするけど、分かりにくかったかもしれない。
自分的にはもう卒業しちゃったから発信しようがないのです。すみません。
セミリタイアに関心のある方へ僕から言えることがあるとしたら「世間とは異なる生き方をしたいと思うのなら、他人の言動なんか気にせず自分の好きにしたらいいと思います」ということぐらいです。以上です。