去年(2022年)、内閣府の男女共同参画局というところが取りまとめた男女共同参画白書にて、「20代独身男性の4割はデート未経験」という報告があったらしい。
それは白書内のごく一部な要素らしいのだけど、この部分だけが独り歩きして、当時ネットで話題になったとか。
報告内容の中の一部分だけを取り出して「なに?!20代独身男性の4割はデート未経験だって?けしからん!」みたいに脊髄反射したところでなんの価値もない。
こういうのは、しっかり白書全体に目を通して全体像を把握した人だけが、内容に言及する資格を持っている。
ということで、1年前に独り歩きした話題を今さら取り上げて、白書全体は一切読まず憶測で色々書いていこうと思う。
そもそもデートしたいと思ってる人が減ってそう
最初に「20代独身男性の4割はデート未経験」と読んだとき、マジかよ、やべえ、と思った。
でも、色々想像していくと、まあそんなもんかもなとも思える。
そもそも、デートしたいと思ってる人が昔と比べて減ってると思うんだよな。
ワシの20代は2005年~2014年だったけど、その時代と比較すると2022年の社会は以下のような要因でデートしたい人が減ってそう。
- 1人で手軽に安く楽しめる娯楽が増えた。月1500円でNetflixで良質な映像作品を無限に楽しめる。月1000円でゲームもサブスクで大量に楽しめる。
- スマホとSNSでいつでもどこでもゆるく人と絡めるから、それで人との絡みは満足しやすいし、場合によっては人付き合いにウンザリしてしまったりもする。
- SNS的な相互監視によって、世の中がますます他人の目を気にする風潮になってる感覚がある。ちょっと間違った言動した人を、やたら正義感に溢れた人たちが正論で袋叩きにする世の中。
特にスマホの登場前なんか、今とは別の社会だった。
スマホとSNSの組み合わせって、他者との浅い繋がりをあまりにも手軽に作れてしまう。
で、スマホによる人との浅い繋がりに忙しくなりすぎた結果、人とのコミュニケーション自体に辟易して、特定の誰かと深い関係を築くのも面倒くさくなる。
自分自身の体感として、こういう人多そうだ。
昔は直接会ってないときは今より他者と繋がってる感覚は相当に少なかった。
ガラケーでのメールなんてポチポチと書くのが面倒くさいから俺は要件の短文ぐらいにしか使ってなかったし、電話は金かかるし、Twitterもなかった。
1人のときは1人の時間に集中できていた。だからこそ、能動的に人と関係を作りたい気持ちになって、行動できる。
今はスマホ一つで広く浅く大量の人と繋がってしまうから、それだけでけっこうエネルギーをもってかれる。
1人の時間が常にゆるく侵害されている状況で、デートなんていう密接な人間関係まで持ちたいと思う人は減っていても不思議ではない。
金の問題はデートの定義次第
こういう男女の恋愛に関する話題となると必ず出てくるのが、所得が減ってるから恋愛どころではない、結婚どころではないという点。
それって結婚だったらわかるけど、たかがデートだから、金の問題はそんなにないと思うんだよな。
まあそもそも「デート」の定義がわからないのだけど。白書に書いてあるのかもしれないけど読んでないからわからない。
デート=恋人候補(あるいは既に恋人)な異性と二人で過ごすこと、と勝手に定義すると、それするのに金なんて必要ないだろう。スタバでも行ってお喋りすればいいだけだ。費用は1人400円ぐらい。
それでも高ければマクドナルドへ行くとか。クーポンを使えばマックではコーヒーを130円で頼める。
「デート」とか言うからハードルが高くなるのであって、ようは二人で楽しく過ごせばいいだけなんだから、相手との関係性や好みは踏まえた上でなら別にマックでもいい
そうだ、「デート」みたいにかしこまって意識する必要がそもそもないんだよ。今書いてて思った。
一緒に遊びたいと思える人がいるなら気軽に声を掛けてみる。そう思える人はいないのならそれでよし。以上です。
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