ChatGPTに有料課金してGPT-4版を使いながら、今後の生き方について思いを馳せる日々

ChatGPTに有料課金してGPT-4版を使ってみた

約1週間前にChatGPTに有料課金して、色々使っている。

月額20ドル、現時点で1ドル133円なので約2600円。

仕事関連で価値を発揮できているかというと全くそんなことはないけれど、少し前までならありえなかったレベルの人工知能で色々遊べるというだけでも、娯楽として月2600円の価値は十分にある。

 

有料課金した理由は、GPT-4版を使ってみたかったから。

GPT-3でも一言一句まで情報を与えた上で「これを400文字で要約して」とかなら不満ないというか「すげえ!ついに時代がここまで進んでしまった!!」と驚愕したのだけど、一方で、膨大な情報の中から該当部分だけを自ら選定しつつ、その情報を要約するみたいなものは、嘘を交えてきてばかりだった。

GPT-4だとその辺りがどう進化するのか試してみたかった。

 

GPT-4版ChatGPTにドラゴンボールを要約してもらった

↓試しに、GPT-4版にドラゴンボールのあらすじを要約してみてもらった。


残念ながらまだ2か所で誤っているものの、無料のGPT-3版よりはだいぶ改善されている。GPT-3は嘘が多すぎて何も信用できないレベルだった。自信満々な書き方で平然と嘘をついてくるから性質が悪い。

 

今後、自分で文章を書くなら「わかりやすい」ではなく「味があって面白い」じゃないと意味ないと思った

まだ間違いはあるものの、十分にすごい。98%ちゃんと要約してくれる。これなら、自分で見るのは面倒くさいけどあらすじだけ知りたい作品を知るのに利用できる。

まあGPT-4がデータを持ってる必要はあるけれど(超有名作かつ、2021年9月以降の作品ではないという条件。2021年9月までのデータしか持ってないらしい)。

 

テストのために今は自分が正解を知ってるドラゴンボールを扱っただけで、同類の使い方が色々な場面でできる。数パーセントの間違い程度なら問題ないので知りたい情報を要約してほしい場面など。

自分でググって、SEOのことばかり考えて書かれた変な文章をウンザリしながら読むよりもはるかに効率的だし、数パーセントの誤りを踏まえても内容もちゃんとしてる。

要約力と文章力が高い。個性とか必要なくて純粋に情報を知りたい場合、人が書いたものよりAIに聞いたほうが手っ取り早い。

データ量が増えれば増えるほど、使える場面もどんどん増えていく。

今後の世の中で文章を書くのなら、「わかりやすい」ではなく「味があって面白い」じゃないと意味ないなと痛感した。わかりやすい情報提供をするのなら、AIが持ってない情報(誰に何を伝えたいのかなど)を箇条書きで不足なくちゃんと与えた上で書いてもらったほうが、はるかに速いし質も高い。

 

ChatGPTの使い方が徐々にわかってきた

以下、ChatGPTを使う上で重要だと感じていること。

  • 相手が知ってそうなことを聞く
  • 知らないに決まってる情報は前提知識としてちゃんと与える
  • 一度で欲しい情報を得ようとするのではなく、やり取りしながら欲しい情報に近づけていく。

 

AIの専門的な知識なんて僕は一切持ってないけど、ようは「人工的な脳みそ」なんだということが分かってきた。

つまり、手持ちの情報を材料にしながら考えてくれて(考えてるように外からは見える)、考えた結果をアウトプットしてくれる。

だから「明日の天気は?」とかで使うものではない。それは考える必要がない単なる情報だし、どこの天気か場所の情報がないし、そもそも2021年9月までの情報しか持ってないからわからない。

不足している情報を自分から取りにいく機能まではない。あくまでも手持ちの情報+チャット内やり取りで与えられた情報だけが材料。

 

そういう意味で「情報を調べるための検索行為」とは根本的に違う。知ってる情報をもとに、本来なら思考が必要なことをやってもらえる。つまり「脳みそ」ということになる。

そういうことが、使ってるうちに感覚的に理解できてきた。

 

たとえば、以下を前提情報として伝えた上で、

  • YouTube動画の内容
  • どんな人にどんな価値を提供する意図なのか
  • 自分で考えたタイトルの案

「見てほしい人に多く見てもらうためのタイトルにリライトしてほしい」というとリライトしてくれる。まあまだそのリライト結果を採用したことはないけれど。

いかにもYouTube動画にありそうな、アテンション獲得を最優先にしたやや煽情的なタイトルが出てきたりする。そういう煽情的なタイトルを毛嫌いしている捻くれた自分に最適化してくれない。非合理的で捻くれた人間心理の奥底まではまだ理解できないように思われる。

でも聞き方をチューニングしたり、あるいはGPT-4がGPT-5とか6になったら、変わってくるかもしれない。

 

価値観を見直して、生き方も見直したい

こんなヤバいものが登場して、少なくとも現時点では月額20ドルで使えてしまう。今後規制されたり利用者がもっと急増して価格が上がったりするかもしれないけど。

だから今のうちに色々試しながら、今後の生き方における価値観をチューニングしていきたいと思っている。

 

AIに仕事を奪われることを危惧している人が多いとは思うけど、僕自身はもっとAIでできることが増えてほしい。

今はある程度の前提を都度与えないと考えてくれないけど、自分専用のAIがいて、そいつはこれまでの自分とのやり取りを全て記憶していて、その文脈を踏まえて良い感じに良いものを自動的に作ってほしい。今は「聞いたら答えてくれる」だけど、「良きタイミングで良きものを勝手に作ってくれる」になってほしい。

LINEとか電話で「こんにちは、AIです。これ作っときました。最終チェックだけお願いします」と連絡してきてほしい。良きタイミングで。

 

もちろん、自分でアレコレ考えて創作する作業それ自体が没頭できて楽しいし、自己満足・承認欲求解消・社会参加の手段になってる面はある。小遣い稼ぎの手段にもなっている。

ほぼ自動化されてしまったら創作作業に没頭できないし、満足感も得られないかもしれない。

それに誰もがAIを使ってコンテンツを作れるようになってしまったら、僕みたいな素人が手作業で作ってるものなんて、もはや小遣い稼ぎすらできなくなりそうだ。

なりそうだ、というか、そうなると確信に近いぐらいで思い始めている。GPT-4版ChatGPTと遊びながら。規制されて進化が止まらない限り。

 

僕が希望する今後の社会

そういうデメリットはあるものの、トータルで考えて、今より楽しそうな社会だと思える。

もう頭を使った仕事は超々少数精鋭のエンジニアとAIに任せて、それ以外の99.999%の人間(もちろん自分含む)は能力主義から解放されて、超高性能ロボットがまだ登場できない分野の肉体労働をスポーツ気分で週1回する。

その週1回の肉体労働をしておけば、健康で文化的な高水準の生活に必要なお金は支給される。

それ以上を稼ぎたい人は肉体労働を増やすか、知的労働の世界で競争するか。僕は週1回の肉体労働でいいかな。それで得られる金でちゃんとゲームが買えるなら。

 

週1回気持ちよく汗を流し、年収とか学歴とか頭の良さとかによる劣等感なく純粋に「人として波長が合うか。気が合うか」だけで仲間と遊び、AIの作った面白すぎる創作物で楽しむ。

で、自己満足的に創作作業に没頭したければ、AIを使わず勝手にやればいい。「あえてAIを使わず人力で作ったもの」の味みたいなものがあるかもしれない。今でいうところのレトロゲーム・セル画の作画崩壊したアニメみたいな。

 

ちゃんと機能する限り、そういう社会になるなら僕はむしろ歓迎ですらある。

まあ相当な軋轢と反発があり、その反発による大混乱の中で戦争が勃発して死ぬかもしれないし、うまくやり過ごせてようやく混乱が収束した先に待っていたのは超々少数精鋭とAIによる超管理社会なディストピアで週7日肉体労働になるかもしれないけど。

 

いずれにしても、これからの変化はヤバそうだなとは思っている。

インターネット、スマホときて、AIか。人類の歴史における節目に生まれてしまったようだ。