「全国旅行支援」で実質0円ビジホステイ(朝食付き)して遊んできた

2022年10月11日より、「全国旅行支援」という名の旅行促進キャンペーンが始まった。僕はお得情報にめざといケチで暇な人間なので、早速使ってみた。

全国旅行支援に対する感情

この「全国旅行支援」なるキャンペーンを利用するには、ワクチン3回接種または陰性証明が必要という条件が付いている。

率直に言って、しょうもないと思う。ワクチン3回接種したら陰性証明が不要な理由がわからない。だって、ワクチンを接種したところで感染するし、感染者は接種・未接種に関わらず人に移すのでしょう。感染予防効果は現在のところ確認されていないようだし。なら、ワクチンを打ったところで陰性証明は必要なのでは……。

俺、何か間違えてる? 煽りではなく、何か見落としている点あるいは事実誤認があるのなら素直に教えてほしい。

ワクチン関係なく一律で陰性証明が必要としたほうがまだ理に適っているように思う。でも、そもそも、陰性証明が必要な状況だと判断している一方で旅行促進キャンペーンをやるのも違和感はある。金と利権の香りが漂ってくる。

理屈に合う選択肢は以下ではないだろうか。

  1. 陰性証明の提示は不要にする
  2. そもそもキャンペーンをやらない
  3. 無料検査を延長・体制強化して、誰でも陰性証明を必要とする

……まあ、どうでもいいのだけど。色々と世の中がしょうもなさすぎて、もはや突っ込む気もしない。ただ淡々と制度を利用して、国の思惑には乗らずに国から搾取していくことに専念したい。

嫌いな労働をしながら、さんざん納税してきたんだよこっちは。そんな血税が、自分は打つ気のないワクチン購入費用として充てられている。そしてワクチン3回接種者を優遇した旅行促進キャンペーン(もちろん財源は税金)を実施する……さすがに寛大な僕でも怒るよ。いや、既に怒っている。堪忍袋の緒が弾け飛んでいる。

現時点では無料検査は2022年10月中で終了とアナウンスされている。これが延長されない限り、ワクチン未接種な僕が全国旅行支援を使えるのは10月中ということになる。3週間弱しか期間がない。だからもう、この期間中に、怒りに身を任せてなるべく多くの無料ビジホステイを決行する。これは遊びではない。国との闘争なんだ(本当は単なる遊びです)。

無料ビジホステイ(朝食付き)した感想

自宅から徒歩1時間ぐらいの場所にある「コンフォートホテル札幌すすきの」という札幌市内のビジネスホテルをチョイスした。「実質無料で泊まれる」「朝食バイキングが付いている」という点で選んだ。

費用は以下の通り。

  • 通常宿泊費用:5,700円
  • 全国旅行支援で2,080円引き
  • じゃらんでなぜか500円引き
  • じゃらんポイント200Pあったので利用

支払総額は2,920円。

これとは別に、旅行期間中に使えるクーポン3,000円をもらったので、実質的には80円の黒字になる。厳密に言えばじゃらんポイント200Pを使っているので120円の赤字だけど、一方で家の電気代やガス代が節約されるのでトータルで考えたら若干の黒字なはず。

ホテルに1泊宿泊して、無料の朝食バイキングまで付いてくるのに、お金が減らない。むしろ増える。お得すぎて気絶しそう。使わない理由がない。唯一の欠点は、クーポン利用期限が旅行期間中に限られることだ。たとえば1泊旅行の場合、当日と翌日までしか使えない。でもまあ、普段使いしているスーパーで食料や日用品を買えば、お金と何も変わらない使い方ができるので良し。

率直に言うと、ビジネスホテルに宿泊したり、朝食バイキングを食べたりすることよりも、「本来なら5,000円以上は払わないと出来ないことを金を増やしながらやっているお得感」こそが、この無料ビジホステイの醍醐味なんだ。

いや、もちろん、ビジネスホテルでの宿泊も朝食も楽しい。手軽に非日常感を味わえて、良い気分転換にもなる。実際、とても楽しかった。いつもとは違う机でブログを書いたり、動画を撮影したり、ゲームをしたり、読書をしたり。いつもと違うベッドでゴロゴロしたり。楽しかった。気分爽快だ。多幸感に包まれている。

宿泊した部屋。綺麗で快適だった。

朝食バイキング

朝食バイキング2

朝食バイキング3

別に旅行をしているわけでもない。豪華なホテルに泊まっているわけでもない。家から徒歩で来れるビジネスホテルに泊まっただけだ。それでも非日常を味わえる。これがとても楽しい。病みつきになりそうだ。早々に次の宿泊も予約した。

でもそれ以上に、「お得感」の楽しさがより上回ってしまう。お手軽宿泊で非日常感を味わう楽しさを10段階で15としたら、お得感の楽しさは10段階で20を超える。ゲームみたいな感覚なんだ。制度を調べ、金を使わない攻略を考えて、実行し、国から搾取する。搾取されてきた分をごく一部でも取り返している感覚。これが楽しい。次回の宿泊が楽しみだ。