『ANGEL WHISPER~あるゲーム作家が遺したサスペンスアドベンチャー』クリアした

数日前にニンテンドースイッチにて990円で購入した『ANGEL WHISPER~あるゲーム作家が遺したサスペンスアドベンチャー』というゲームをクリアした。

とても面白かった。

 

1999年にPCのインディーゲームとして発売されたアドベンチャーゲームのリメイクらしい。

1999年に発売されたオリジナル版は存在自体知らなかったけど、「何か面白そうなADVないかな」とSwitchのストアを巡回していたところ、僕のゲームセンサーにビビビと反応するものがあったので買った。

ゲームを買うときはあまり前情報を調べないようにしている。安いゲームの場合はなおさら。自分の感性だけを頼りにえいやで買っちゃう。

事前に評判を調べると、どんなゲームでも往々にしてイマイチなところを指摘しているレビューを読んでしまったりする。そしてそういう内容を読むと遊ぶ気が削がれる。

イマイチな部分はありつつも、それはその作品の1つの特徴として受け入れつつ(限度はあるけど)、魅力を堪能することに意識を集中しながら自分なりの楽しみ方をしたい。そんなスタンスでゲームで遊んでる。

ゲームに限らずアニメやドラマや本なども同様。

 

そんな感じのスタンスで、自分の感性一つで買ったこのゲーム。

Switchのストアで書かれてる紹介文にすごく興味をそそられた。ぜひ読んでみてほしい。

明らかにメタな仕掛けを仕込んできてる作品であることが読み取れる。

メタな仕掛けって大好きなんだよなあ。高校生の頃に『Ever17』をプレイして衝撃を受けて以来、ADVにおけるメタ展開が大好き。

で、実際にプレイしてみて、クリアして、10分も経たないうちにこのブログを書き始めている。とても面白かったので、この感情を記録しておきたい。

具体的に何が面白かったかというと、ストーリーというか、メタな仕掛けを含んだ展開がとにかく面白かった。

20世紀末の人類滅亡(ノストラダムスの予言)を題材にしたストーリーで、それをメタな仕掛けを使って描いている作品。

メタな仕掛けがただのミステリー的なトリックになってるのではなく、人類滅亡な題材を描く手段として使われていて、上手いなあと思った。メタなトリックが目的ではなく手段になってるのが好き。

終盤は鳥肌立てながら「すげえなこのゲーム、作者は天才かよ」と感嘆したほどだ。

 

これ以上具体的に書こうとすると致命的なネタバレになるので書けない。

正直言ってしまうと所々でストーリーにダレたりはした。あと、キャラの口調が揺れたり、インディーゲームにありがちな動作の不安定さがあったりもした。ちょいちょいバグって操作不能になった。

でもクリアした今となっては、総論として面白かったのでむしろ自分の中ではこのゲームの味となってる。

完璧なコンピューターゲームなんて存在しない。人間がプログラムを書いて作っているのだから。

手作り感のある不完全さも含めて楽しむのがゲームの醍醐味だ。

良いゲームをプレイできてとても気分が良い。今日は気持ちよく眠れそうだ。