楽しく生きる上での指針の1つとして「必要以上に物を持たない」というのを自分の中で定めている。
必要以上の物を持っていると、その物たちから時間や金や注意力を削がれるし、本当に大切な物が埋もれてしまう。その結果、本当にやりたいことに集中できなくなる感覚がある。
それが嫌だから、必要以上の物は持たないようにしている。
必要以上の物なんか、持っててもデメリットしかない。
「埃被ってるなー、掃除しないと」
「せっかく買ったんだからもっと使わないともったいない」
みたいな感じで、いちいちワシの有限で少ない注意力を使わせてくる。
壊れたら修理したり買い替えるって対応が必要になり時間や金も使わせてくる。ただ処分するだけでも金や時間が必要になる。
そもそも買うのに金が掛かるし、維持費が発生するものならそこでも金が掛かる。
物を置くスペースも考慮した広い家に住み家賃も高くなる。
金、時間、注意力を奪ってくるだけではなく、本当に大切な物を埋もれさせるのも厄介だ。
埋もれさせる例でいうと、たとえば本など。
何度も読みたいお気に入りの本だけで構成された本棚と、そういう本の周りを、読んだけど特に記憶にも残ってない本が囲ってる本棚があったとして、どう考えても前者のほうがお気に入りの本に集中できる。周辺の本は邪魔なだけだ。お気に入りの本への集中を妨げるノイズでしかない。捨てたほうがマシ。
ワシはいわゆるミニマリスト的な部屋ではない。大きめな机がドカンと部屋に鎮座していて、その上に複数のモニターが乗ってて、デスクトップPCとノートPCがあり、ゲーム機も複数台ある。
でもそれらは全て今のワシにとっては必要なものだから持っている。
物の量が論点なのではなく、必要かどうかが論点。
以前は持ってたけど、必要ないと判断して手放した物は、
- 車
- 自転車
- 99%の紙の本
- 99%のDVD、BD、CD
- Mac(Macbook AirやMac miniを持ってたけどWindowsに統一した)
- 大量の服(ほぼ白か黒の無地で、4日分の服だけあれば十分)
など。
非物質な物だと、
- 世間体(≒他人からどう思われるか、どう評価されるか)を気にする気持ち
- サラリーマンという働き方
- アニメに詳しい人であり続けたい気持ち(昔は放映中の作品ほぼ全てチェックしてたけど、義務みたいになっててしんどかったからスッパリやめた)
上記は一気に捨てたわけではなく、1つずつ捨てていくうちに身軽になって生きやすくなっていき、もっと捨てられるようになったという循環。
物を減らしていったら自然と生活費が少なくなり、貯金も溜まり、サラリーマンしなくても生きていけるようになったり。
で、サラリーマンを辞めても普通に楽しく生きていけることを実感したら、世間体みたいなフワフワしたよくわからんものを気にしていくのもバカバカしくなったり。
車を手放して歩く習慣が身に付いたら、もう自転車すらいらねえやとなったり。
特に車を手放した効果が大きい。ただ車を手放しただけで年間支出が40万円ぐらい削減されたわけだから。100万円単位の購入費用からも解放された。
クソ面倒くさい維持管理の手間からも完全に解放されたし、事故の不安もなくなった。
賃貸を選ぶときに駐車場有無を気にしなくてもよくなった。
確かに移動手段として車があると便利な場面があるのは否定できないけど、車保有のメリットとデメリットが個人的にはあまりにも釣り合ってない。
もはや車の所有どころか車の運転自体を手放してるつもり。
ただ移動するだけのために誰かの命を危険にさらすリスクを負いたくない。
運転しないと逆に誰かの命に関わるみたいな状況に追い込まれない限り(急病人が発生して自分しか運転できないとか)、もう運転する気がない。
車みたいな維持費が高い物って、持ってるだけで人生に重りとして乗っかってくる感覚がある。その維持費分だけ稼がないといけなくなるので。
好きなこと、やりたいことだけで稼げるようなごくごく一部の人間を除けば、生活費が低ければ低いほど職業選択の自由が上がり、より自分に向いてて低ストレスな働き方を選択しやすくなる。
だから車手放してよかった。今でも車を持ってたら、ワシ今もサラリーマンやってると思う。おわり。
↓動画版