会社の仕事に週5日間も拘束されて自由を失い、他者の指示通りに行動させられる生活はとても苦痛だ。
でもそこから抜け出すのは不安だし、大変そうだ。
仕事で疲れてるので大変そうなことはせず、労働して稼いだ金で消費者して頭空っぽに遊びたい。
という感じで惰性で無気力に嫌な仕事を週５日もやらされる生活を続けるうちにあっという間に時間が過ぎて、僕は定年を迎える。
仕事ばかりしてきた僕はもう心身ともに疲れ果てていて、趣味もなければ人間関係もない。
他人の事業への労働力提供ばかりに従事して、自分事を何もかも疎かにしてきたツケだろう。
せっかく会社から解放されたというのに、結局は惰性で無気力に暮らすことに変わりはない。
歳を取って衰えた心身に孤独感や虚無感が重くのしかかる。しんどい。
そうして覇気なく「ただ生きているというだけ」の状態で暮らすうちに仕事で溜め込んだストレスが災いして病気になって苦しみながら死を迎える。
死ぬ瞬間に「あーあ、俺の人生って何だったんだろうなあ……何のために生きてきたんだろうなあ……もっと好きに生きればよかったなあ……」と後悔しながらこの世を去るのだった。完。
となるのが目に見えていたので、不安とかしんどいとか全部取っ払って、開き直って、もうどうにでもなれ、見えてる未来よりはマシだろって感じで会社辞めて生き方を変えた。
４０年後ぐらいの見えてる未来からタイムリープして現在に戻り、「ああなるぐらいなら開き直って好きにすればいいよな」という設定。
まあそんな設定を本気で信じられるわけはないけど、「安全だけど辛い」現状から外に出やすくはなる。
