手放してよかった物

僕は割とミニマリスト的な人間なので、今まで色々な物を手放してきた。

2016年に以下2冊の本を読んで、ミニマリズムの考え方や効果に魅力を感じ、以来、自分の中にミニマリズムを取り込んでいる。

より少ない生き方

ぼくたちに、もうモノは必要ない。

 

必要ない物を手放せば手放すほど生活が身軽になり、身軽すぎて会社を辞めても生活できるんじゃないかと思えて会社も辞めてしまった。

 

今まで手放してきた数々の物のうち、生活へのプラスの影響が大きかったものを書いていく。

 

手放して良かった物を思い返していくと、いつも頭の中で真っ先に浮かぶのが車だ。

車を手放した効果は本当に大きい。

どんな大きい効果があったかというと、まずは何と言っても金。車を手放すだけで支出が大幅に減った。

僕が車を持っていた当時に住んでいたのは東京、埼玉(東京寄り)、名古屋の中心部だったので、駐車場代が月約1万円はした。なるべく安いところを探した上で。

車を停める場所を確保するだけで月1万円だよ。高すぎる。

その他にも保険代、税金、車検・点検代、洗車代などの維持費も掛かる。

駐車場代とその他の維持費を全て含めると、年換算で40万円ぐらい掛かってた記憶がある。30万円ぐらいだったかもしれないけど、いずれにしても大きな支出だ。

あと、せっかく車を持ってる→使わないともったいない→使って出かける→ガソリン代、外出先での支出 でも金を使う。

そして当然ながら、車を購入するのに金が掛かる。中古車で安くても数十万円、新車なら100万円以上。

とにかく車は金を食う。金の面だけでもマジで手放してよかった。

もし車を手放してなかったら、とてもじゃないけど会社なんて辞められなかったと思う。維持費の分だけ今よりプラスで稼ごうとすると、僕の場合は「おとなしく会社で働くしかない」となる。

 

でも、金以外の面でも手放した効果は色々ある。

車みたいな人の命に関わる大きな精密機器は、安全に使用するための維持管理に手間がかかるし、何かとトラブルが付き物でもある。

洗車して、でも鳥のふんが落ちてきて落胆したり。

点検に出して、車検に出して、パンクしたら修理したり。

ガソリンを補充しないといけなかったり。

そういう手間が全て生活から消え去った。超スッキリ。

 

あと、100万円以上もする高価なものを外に保管している感覚も好きではなかった。

イタズラされるんじゃないかとか、砂埃にまみれて汚れちゃうじゃないかとか。心の平穏によくない。

そんな心配とも無縁になった。

 

引っ越す際も、駐車場の安い物件を条件にいれないといけないので、候補物件が減る。

車がなければ家賃の安いワンルームマンションに住めたのに、そういうマンションには概して駐車場がないので家賃の高い物件を選ぶしかなかったり。

今は車のことなんか一切考慮せずに物件を選べる。

 

あと、万が一にも人を轢いて殺してしまい、取返しの付かない罪を背負う可能性が無くなったことも嬉しい。

日常的に運転してたときは「もし人を殺してしまったらどうしよう」なんていちいち考えてなかったけど、今思い返すと、運転って怖い。

1トンの鉄の塊を街中で高速で動かすなんて、もうやりたくない。

車を手放しただけではなく、運転行為自体も手放したつもり。

 

ベッド

ベッドを手放した効果も大きい。まあ車と比べちゃうとたいしたことないけど。

車の手放し効果を10とすると、ベッドは1。

でもそれは相対評価であり、比べる相手が悪い。ベッドを手放して良かったと思ってる気持ちを絶対評価すると10段階で8はある。

 

ベッドの場合は車と違って維持費は掛からないし維持管理の手間もたいして必要ない。

ただ、ベッドって、部屋のスペースをすごく占有するじゃない。

僕みたいに「なるべく家賃の安いところに住んで働かずにのんびり生きたい」と思ってる意識の低い人間にとって、ベッドによる部屋の占有問題は許容できない。

ベッドさえなければ、ワンルームマンションでも大きめな作業机とテレビとソファーを置ける。

作業するときは幅150cmの机、寛ぐときはソファー、その正面にはテレビ。今の僕の部屋は、狭いくせにそういう構成になっている。

もしベッドがあったら、こういう部屋にするのは絶対に無理。机あるいはソファ+テレビのどちらかを諦めなくてはいけない。

どちらかを諦めても、それでも部屋の主役がベッドになり、ただ寝るためだけの部屋みたいになってしまう。

 

ベッドではなく布団を使えば、寝るときだけ敷いて起きたら畳むことで部屋を効率的に使える。

あと、生活にメリハリもつけやすくなった。昼寝をするためにはまた布団を敷かないといけなくて、それが面倒くさいから昼寝を我慢できる。

ベッドでゴロゴロし続けることもない(なかなか起きられず布団の上で昼までゴロゴロしてるけど)。

起きてる時間は机の前に座って作業をしたり、ソファーに座って読者や映像作品鑑賞をしている。

 

服もかなり手放した。

昔は我ながらけっこうオシャレな人間だったけど、今は全身ほぼユニクロ。

4日分の服しかもってない。夏と冬のそれぞれ。

部屋着と外着の区別はない。夜に風呂に入ってから着た服を、翌日風呂に入るまで着続ける。外出するとしても。普通にジャージやスウェットで外出してる。

 

何を切るか迷う余地が一切ないのが楽だし、クローゼットが小さくてもよくなった。

服を多く持ってたときは、ワンルームマンションの小さなクローゼットだと入りきらないのでそういう部屋に住めなかった。

 

本棚+紙の本

本棚を手放したと同時に、紙の本のほぼ全ても手放した。

今は本はkindleか、図書館か、紙で買ったとしても読んだら基本的に売ってる。

 

本がたくさん部屋にあると気が散ってしまう。

まだ読んでない本に対しては「早く読まないと」と感じる。もう読んだ本に対しては「どんな内容だっけな」みたいな思考が無意識に生じる。

ただでさえ低い注意力が本棚およびその中に入れられた多くの本たちによって散漫にさせられることに気付いたので、ほとんど手放した。

 

 

手放して良かったものは多分こんなところ。おわり。

 

 

動画版

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