自分探しをしたら生きやすくなった

僕は36歳で会社を辞めて以来、何度か「いい歳して自分探し(笑)」と嘲笑されたことがある。

自分探しでも何でも良いのだけど、物欲や金銭欲に振り回されながら社会に搾取される受動的な消費者に成り下がった自分を自覚して、家畜みたいでだせえなと自己嫌悪もしたので、本来の自分へ回帰する試みをしてきている。

人間には受動的に作られる自己と能動的に作る自己があるとしたら、受動的な自己に占有され、能動的な自己を持たない空虚な状態と言える。

能動的な自己を回復するために、会社を辞めて、住んでみたかった札幌へ移住もした。
そしてこれまで2年数ヶ月の間、迷走してる期間もありつつ心に従いながら暮らしてきた。

その中で自分にとっての足るを知ることができて、質素で静かな暮らしが安定した。
質素な生活なら成り立つ程度の収入を自分事な活動から得られるようにもなったし、金に依存せず見栄も不要な他者との関係も自然と築けた。

物と金ばかりを重視して道徳や精神みたいなものを軽視するというかもはやそういう概念自体を忘れてすらいる社会に生きてるので、意識的に自分を探すぐらいのほうが生きやすくなると思ってる。おわり