「豊かさ」の尺度はお金だけではない。今の日本社会でお金を尺度にしていたらジリ貧。

「豊かさ」の尺度ってお金だけではないし、今の日本社会で生きていくにはお金以外の豊かさへ価値転換をしたほうが生きやすくなると思っている。

高度経済成長の頃なんかは、たくさん働きたくさん稼ぎ、稼いだお金を消費して冷蔵庫や洗濯機等の便利すぎるモノを買うことで生活が文字通り「豊か」になっていたのだとは思う。普通に会社員をしていれば右肩上がりで収入も上がっていく。

でも2024年現在の日本では、もう冷蔵庫や洗濯機レベルで生活を変えてくれるようなモノなんて売ってない。そして普通に会社員をしていても給料は上がらない。それどころか会社が倒産したりリストラされて職を失う不安すらある。

こんな社会で、いつまでも昔と同じように「豊かさ」の尺度をお金のままにしていたって苦しいだけだ。お金を尺度にしている限り、現状維持をしようとするだけで疲弊していきジリ貧になる。何かしら仕事で成功して大きく稼いだりしたら別だけど、このブログを読んでるタイプの人は資本主義社会で成功して大きく稼ぐのは性格的に無理です。諦めてください。

ジリ貧から抜け出すには、頑張って働くのではなく、「豊かさ」の尺度をお金から別のものに転換してしまえばいい。僕は約2年前に「お金」から「自由時間」に転換した。フルタイム正社員を辞めて収入を激減させた代わりに、自由時間を激増させた。

収入は年収600万円以上から、100万円ぐらいにまで減った。

自由時間は平日はほぼ無し、土日のみ(疲労からの回復やストレス発散に費やす時間が多いが…)の状態から、平日も土日も関係なく毎日17時以降は自由になった。17時以降は一切やることを定めていないので、その日の気分によって好きに過ごしている。

それ以前の時間も、時間の使い方を定めてはいるものの、自分で定めていて誰かに管理されているわけではないので自由時間とも言える。本を書いたりブログを書いたり動画を作ったり外を散歩したり景色を眺めにいったり投資している。

世間一般的な価値観からしたら貧乏になり、豊かさを落としただろう。値段を気にせず新品の本をガンガン買っていた生活から、本は基本的に図書館で借りて、借りられない場合のみブックオフやメルカリで買う生活になった。毎日外食していた生活から、割引商品をスーパーで買い毎日自炊する生活になった。生活費は月8万円にまで落ちた。

でも自分自身の感覚的には、生活がとても豊かになった。人から束縛される時間が生活の中にほぼ存在しないので、お金を使わない条件下で、好きな事を好きな時にしていられる。別に僕がやらなくてもいい機械的な会社員労働ばかりしていて金はあるけど時間はなかった生活よりも、今の自由時間を持ちまくっている状態こそ、僕にとっては「豊か」だと感じられる。

今の便利すぎる日本社会では、たいしてお金を使わなくても楽しめることが山ほどあるので、「お金を使えないならやる事もない」ともならない。僕は主に以下のようなことをしている。

  • ブログを書く
  • Kindle本を書く
  • 動画を作る
  • 本を読む
  • 散歩する
  • 景色を眺める
  • 仲の良い人と家で雑談したり散歩する
  • Amazonプライムでアニメなどを観る
  • ゲームする(中古で買ってクリアして売るか、サブスク)

たいして金は必要ない。仮に、楽しむためにもっとお金を使ってもいいとなったとして、追加でやりたいことはない。本やゲームを気兼ねなく新品で買うようになる程度の変化だと思う。金の話を脇に置いたとしても、文章や動画を創作したり散歩したり景色を眺めたり好きな人と雑談すること以上に自分にとって価値ある行為が存在しない。

金で得られる楽しみなんてたかが知れている。年収1億円ぐらいになったらまた世界が変わるのかもしれないけど、そんな非現実的な状態を考えても意味がない。年収600万円の独身なら庶民の範疇では欲しい物はだいたい買えた。その経験を踏まえると、金は衣食住などの生活基盤を整えるのに使えばいい。楽しみのために使ったところで、一時的でそこそこな娯楽を味わえる程度で、日々の豊かさや幸福感には関係がなかった。

今の日本みたいに労働者の負担が大きくて稼ぐのが大変な割に、便利で清潔な衣食住は安く確保できる社会においては、豊かさの尺度をお金ではなく自由時間に転換したほうが生きやすくなる。

僕はお金を使わなくても楽しむ天才なので月8万円で余裕だけど、凡人の皆さんはそこまでしなくてもいい。とりあえず「お金を多く稼ぐことよりも自由時間を優先しよう」という意識を持ち、色々な局面での判断軸に用いるだけでも楽になると思う。

 

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