会社を辞めてから1.5年以上が経過した現在、心境の変化を自覚している。
どんな心境変化かというと、またちゃんと会社で働きたくなってきたので再就職したいと思っているというのは嘘で、多分、再就職することはもう二度とないと思う。
前までは「会社で働くのも稼ぎ方の手段の1つなわけだから、状況次第では今後もまたその手段を使うこともあるだろう」ぐらいに考えていたのだけど、会社員ではない状態にすっかり慣れてしまったし、それ以前に、そもそも稼ぎたい欲が低下している。
もうお金のことはいいから、毎日好きにしてたい。そういう心境。
退職後の1.5年間で悟ってしまった。俺って基本的には1人で動画や文章を作ったりアニメ観たりゲームしたり本読んだりしつつ、心を許してる人とたまに一緒の時間を過ごせればそれで満足できてしまうのだと。
「それでいい」ではなく「それがいい」。それ以上の刺激は自分にとってノイズだし面倒くさいからいらない。そういう境地に達した。
ここ3ヶ月ぐらいは短期バイトもポイ活もしてない。金になる行動としては、株式投資に最低限の意識は向けつつ、基本的にずっと動画や文章を作っているだけ。
今後の投資成績次第だけど、現時点では収支は赤字。
動画や文章の内容は、誰かの役に立つ何かを仕事として作っているというより、自分のライフログぐらいな感覚で作っている。
自分が見たもの、体験したこと、それらを通して考えたことを、目に見える形で表現し、世界の5人ぐらいに何かしらの価値が生まれればそれでいいやぐらいな感覚。
そういう創作活動をしつつ、趣味で楽しみ、人と楽しむ。この生活が俺にとってのゴールなのだと実体験を踏まえてわかった
今の生活に不満がない。いや不満はあるけど。エアコンが欲しいとか、もっと広くて綺麗な家に住みたいとかはある。
今住んでる賃貸が古いから、たまに上の階から水が漏れてきたりする。
エアコンもないので窓を開けると、すぐ隣の家からテレビの音が丸聞こえでうるさい。
対策しても風呂場にチョウバエが発生したりもする。バストイレ一緒なのでおしっこをしながら周囲を見回すと、チョウバエが5匹ぐらい壁に止まってたりする。その5匹を全て退治した4時間後にまたトイレに行ったらまた5匹ぐらいいたりする。
そういうのは間違いなく不満だけど、重要度は10段階で2ぐらい。ぼろい家に住むのにも慣れてしまった。
重要度2の不満を受け入れることで家賃が安くなる。家賃が安くなれば資産が尽きにくくなる。資産が尽きなければ今の生活を続けられる。
重要なのは「心が自然に向く創作活動に時間を使える」「没頭できる趣味にも時間を使える」「信頼できる人と過ごせる」。
そしてそれらの前提となる「時間がある」「健康である」こと。
これらさえあればそれでいい。それ以外は些細なこと。重要な点を棄損しない範囲で、それ以外もあればいいよね程度。
綺麗な家には確かに住みたいが、それをすることで必要労働量が増えて自由に使える時間が減るならボロくていい。限度はあるけど。
いわゆる、足るを知るというやつかもしれない。自分にとっての足るを知った。退職後の1.5年の中で、何が自分にとっての「足る」なのかがわかった。
そんな感覚。
とはいえ、足るを知った生活を長く続けられるように、もっと真面目に稼いだほうがいいのは間違いない。間違いないけど、一方で、もう稼ぐとかそういうのいいんじゃないかって気持ちもある。
創作活動で現状は月3万円ぐらい稼げるようにはなった。それが今後増えるかもしれないし、減るかもしれない。わからない。
わからないけど、誰がやってもたいして変わらない結果になる労働をするより自分なりの創作活動をしてたほうがシックリくる。やるべきことをやってる感がある。
ならそれでいいじゃん。どうせいつか死ぬし、今シックリきてるならそれでいいじゃん。みたいな気持ちがある。労働しない言い訳かもしれない。
まあ先のことはわからないけど、今の自分にとってシックリくる生活を今はしていこうと思っている。そういう心境。おわり。
動画版