「FIRE」に対する僕の見解

「FIRE」って、
Financial Independence, Retire Earlyの頭文字であり、
つまり「経済的自立」と「早期リタイア」という話だと理解してるのだけど、主に株式市場での資産運用が前提になってるのなら、経済的に自立はしていないと思う。
自分ではコントロール不可能な株式市場に全面的に依存している。

別に揚げ足取りしたいわけではない。
危うさを感じるというだけ。
実際は自立していないのに自立という言葉を使うことに対して。
人間は言葉で思考するので、言葉に思考は影響を受ける。
実際は自立していないのに自立したと思い込むとしたら、危うい。

資本主義の中で労働者から投資家に変わることを指して「経済的に自立して早期リタイア」と言う表現は、まさに労働者の発想であり、資本家の発想に立てていない。
労働者と考え方は変わっていなくて、本物の資本家から都合よく利用される危うさもある。

長期で見れば株式市場は右肩上がりという前提にしても、それは株式資本主義が拡大し続ける前提であり、拡大が限界に達したり、格差が限界を超えて革命でも起きれば破綻する。
あと、人生は長期とは限らない。

FIREを目指してる方へ茶々を入れたい意図はない。
あくまで個人的見解であり、正解とも思っていない。
なぜ書いたかというと、資産何円でFIREしたか等の質問や、FIRE目指してるらしい人からの相談を何度も受けてきており、スルーし続けるのも申し訳ない気持ちになってきたので、自分の意見を回答するため。

会社を辞めて暮らしをダウンシフトした面から、僕はFIREした人に見えることが多いらしい。
でも僕は資本主義への依存度を下げる方向に進んでおり、FIREは書いた意味で危ういとの意見すら持っている。
だからFIREとは、やってることに似てる面もあるけど思想は逆であり、質問へ回答しようがない。

あと、投資だけで食っていけるほどの資産も持っていないので、そもそもFIREしたいとしても出来ない。
だからなおさら回答しようがない。

という回答をするために書きました。おわり。